『Birthday Bom』





「えへへ」

「つかさ、だらしない顔しないの」

 お姉ちゃんに言われて戻すんだけど



「えへへ」

 すぐに頬が緩んじゃう

 今日はもう起きてからずっとこんな調子

 でもね、こんなことになっちゃってるのはちゃんと理由があるんだよ



「つかさまた〜その年で誕生日を祝ってもらうからって、そんなに嬉しがるのはあんたくらいよ」

「えへへ、だって仕方ないよ」

 そうなの、今日はわたしがシンちゃんと付き合って初めての誕生日。

 去年までは友達だけど、今年は恋人としてシンちゃんが祝ってくれる。



「はいはい、ごちそうさま」

「お姉ちゃんあのね………」



 今までずっとお姉ちゃんと誕生日を一緒に過ごしてきた。

 でも今年は違う、それどころかわたしはお姉ちゃんが好きだった人を―――

「こら、さっきまでの浮かれっぷりはどうしたの?」

「だって………」

「私は別にこの年で祝ってもらってもね。つかさの今日の話が聞けたらそれで満足」

「お姉ちゃん………」

「聞かせてくれるんでしょ? 今日のこと」

「うん!」



 双子だけどやっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃん。

 いつもこんな優しく、わたしを見守ってくれてる。

 シンちゃんを好きでいられ続けれるのはお姉ちゃんのお陰。

 もちろんシンちゃんがとっても魅力的なのも理由だよ♪



 わたしってほんとに恵まれてる





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