『口は災い』
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「おい坊主」
学校の廊下を歩いてたシンは後ろから呼び止められた
シン「なんです?ロアノーク先生?」
ロア「なんですか、じゃないだろ。この前の日本史の小テストの点数はなんだよ!?」
シン「小テストなんて関係ないじゃないですか」
ロア「小テストであれだったら期末テストで落ちるぞ?」
シン「でも落ちても、たしか、補習日ってイブでしょ?オレちょうどその日はヒマですから」
ロア「おいおい頼むよ〜、オレは黒井先生と違ってその日は忙しいんだからな。彼女と約束してるんだし、もし行けなくなった……」
シン「……せ、先生!先生!後ろ!後ろ!」
ロアノークが振り返るとそこには「怒れる世界史教師」黒井ななこ(独身:27才)が立っていた
黒「ネオちゃん、ウチと違ってどう忙しいんか職員室でじっくり聞かせてもらおか?」
そう言うやななこはロアノークの耳を引っ張り、引きずっていった。
ロアノーク「いてて!ちょま、ま、いてて!と、とにかく頼んだぞ坊主!!」
遠くで聞こえる哀願を聞き、シンはため息を吐いた
シン「ということで頼む!かがみ!日本史教えてくれ!」
かがみ「いいけど、なんでわたしなの?同じクラスなんだから、みゆきに頼んだらよかったんじゃないの?」
シン「みゆきさんはいい人すぎて頼みづらいっていうか、なんていうか、わからないか?」
かがみ「何となくわかるけど、なんか納得出来ないわね。まあいいわ、じゃあ明日から放課後図書室でやりましょ」