『Do you like MIKOplay?』
1
シャワーから出てくるお湯は夏を迎えていない今の時期には少しばかり冷たい。
もちろんそうしているのはわざとだ。
これからの行為を迎える興奮を冷ますためのものだ。
大切な愛するかがみとの行為に。
かがみとこういった行為をするのは初めてではない。ケンカしつつももう1年以上も付き合っているのだ。
それでも決してかがみとの行為に飽きがくるとか、面倒臭いとは一度も思った事がない。
なぜならその時のかがみがとても可愛くて仕方ないからだ。
その時にしかオレにしか見せた事のないかがみの顔、甘い声。
それはオレを飽きさせる事なく、ますますかがみを愛おしいと思わせるものだった。
全く、惚れた弱みってやつだな
苦笑しつつ、シャワーをオレは止めた。
ただ少し心配な事がある。
いつもオレとかがみはシャワーを一緒に浴びる。
このシャワーという行動の時点で、お互いを愛でるという事はすでに始まっている。
ところが今日はかがみは先にシャワーを浴びた。もちろん前後でケンカなんてしていない。それなのにだ。
体調が良くないのかもしれない、と思うのは当たり前だ。
かがみはオレのためなら我慢するという事が多い。何度それでかがみに辛い思いをさせてしまったのか分からない。
もしもかがみに倒れられたら
考えただけでも、身が竦む。
これ以上大切な人を失いたくなかった。
とはいえ、かがみの性格からして素直に聞いたら答えるという事はないだろう。
いかにそれとなくかがみから話を聞きだすか、そう思案しつつオレはかがみがいる寝室に入った。
ところがそこにはオレの全く予想していないものが目に飛び込んできた。