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「ったく、なんだよ?」

 あいつはその赤い瞳で私を見てくる。

 やばっ、あいつがもの凄く近い

 鼓動が速くなる、苦しい。

 でも、今言わないと



 放したらダメ!



「あ、あんた、この体育祭ではC組だったんだから、C組の打ち上げに参加するのが筋ってもんでしょ!?

 そ、それに、あんたがB組の方にいると、私だけが質問攻めされるじゃない、MVPなんだし………、そ、そんなの不公平よ!!」

 ぽかーんとしている一同。

 ひ、ひょっとして、私の言葉、理解不能、意味不明、論理滅茶苦茶!?



「ふむ、まあそうなるよな」

「へっ?」

「確かにお前の言う通りだな」

 やたらと感心した顔で頷くあいつ。

 えっ!? 嘘っ!?



「オレC組の打ち上げに参加した方がいいよな」

「えっ、ちょ、ちょっと!?」

 予想以上に話が上手く進みすぎて逆に動揺する。

 あいつ、根が単純ってのは知ってたけど………、ってか本当にいいの?

 特につかさやこなたやみゆき。



「あ〜そうだよね、そうなるよね」

「そうですね、今回は二人で一人みたいなものですから、分かれて参加するのはよろしくないですね」

 真剣に頷く、いい人コンビ。

 ただ残る一人は………

「くっ〜かがみんのクセになんて理論的な、腕を上げたね」

「そうなのか? ってなんか馬鹿にされてる気がするんだけど………」

「てか、い、いつまで引っ付いてるんだ、お前は?」

「えっ!? あっ!!」

 全く同じタイミンクで振りほどくわたしとあいつ。



「べ、別に勘違いしないでよ、そういう意味でやったんじゃないから………」

「そ、そんなの分かってるって………」

 背中から聞こえてくるあいつの声は心なしか動揺しているように聞こえる。

 これがテレからきてるものなのか、怒りからきてるものなのか、それは今の私では分からない。

 こういう意味では私はあいつに対して、真のパートナーとは言えないかもしれない。



 でも、いつか、いつかは





 だって私の人生のパートナーはもう決めてるんだしね



「ほ、ほら、行くぞ」

「う、うん」



 私はあいつの方を見ずに走り出す。

 もったいないけど、とても歩いて店までなんていけない。





 後ろから私の後を追ってくるあいつの気配がした。





〜 f i n 〜   






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