『途中経過』





「よく来てくれた諸君」

 三人の少女が放課後の会議室に入ると、先に座っていた少女に声を掛けられた。



「なんなのよ? 急に私達を呼び出して?」

「まあまあ、取りあえず席に着きたまえ」

 少女の勧めに三人は顔を見合わせ、思い思いの席に着く。

「そうそう、本題に入る前にこれを渡しておこう」

 そう言うと少女は小さな紙を三人に渡す。

「これなーに? 」

「コードネームだ」

「コードネーム…ですか?」

「今回の会合は誰にも聞かれたくないので、こういう処置をとる。

 ちなみにわたしのコードネームは『konakona』」

「わたしは…『ドジりぼん』? わぁーかわいいー!」

「それバカにされてるんじゃあ…? ……私は…『ツインテ』…って中途半端に略さないでよ!」

「私は『天然萌え』…何か人の名前見たいですね」

「さて、それぞれのコードネームの確認が終わったところで本題に入る」



 ゴクッ



 『konakona』の発言にその場の全員がつばを飲み込む。そして『konakona』は三人を見回してから口を開いた。

「ここにいる皆がシンとの出会いフラグを建たせて一年余り…ぶっちゃっけどうよ!?」





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