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10月10日、秋葉原ゲーマーズ本店。そこに1人の少年がらき☆すたの新巻を手に取って見ていた。
そして裏を向けて呟く。
「可愛く撮れてるな」
少年はしばし、新巻を手で遊ばてから、それを持ってレジへと歩いていく。
「そういや、あの監督なんて言ったんだろ?」
撮影の後、少女達に問い詰めたのだが、ついに口を割らせることは出来なかった。
人を笑顔にする方法。
シン的にはその方法を是非教えて欲しい、それで自分の大切な人達を笑顔にすることが出来るのだから。
「餌で釣ってみるか」
シンはまるでビデオの巻き戻しの様に今まで歩いて来た道を引き返し、新巻があった場所へと戻る。
そして新しく自分の手元に4冊の本を加える。
はたしてこれですんなりと種を明かしてくれるのか。
無理だろうな、なんとなくシンはそう思っていた。
でもそれでも別に良かった。
これを渡した時に少しでも少女達が自分に笑顔を見せてくれるなら。
シンは再びレジへ、しかし先程よりも軽い足取りで向っていった。
〜 f i n 〜