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結局、何もいいことがなかった
フラグどころかイベントすらもなかった。
あったといえば黒井先生からのお仕置きイベントくらい
日常過ぎる日常。
普段はそれでそこそこに満足なんだけど
月曜日それでは、正直困る
後四日もあるのだから
「こなた、じゃあオレ今日もバイトだから」
長いトイレから帰ってきたと思ったらもう鞄を手に持ってるシン。
おお、もう………
思わず悶えたくなる
「あっ、そうそう、夜少し付き合えよ、変な意味じゃなくて」
「先にネタ潰さないでよ〜。でなーに?」
「新作だ『こなタニア』」
「あープラモ」
「なんでそんな嫌そうなんだよ! 見てろ今回は良さをタップリ教えてやるからな!」
「うん、期待しないでおくよ」
「しとけよ! いいな!」
いや〜そもそもプラモの完成度とかじゃなくて、ダジャレ的に人の専用機を作らないでほしいんだけど
とはいえ、そんな全部の機体特性付けて最強だZEEEE、ってドヤ顔してる人に、
残念武器の集まりだねなんて言えないのと一緒である。
それに動機はどうあれ、あっちの方から話をしたいと言ってきてるのだから、わざわざフラグブレイクをすることはない。
うん、最後の最後でキタね、コレ
「いたいた、こなた」
振り返ると、そこには朝はどことなく虫の居所が良くなかった三人。
「わたしたち、これからファミレスに行くんだけど」
「泉さんもいかがですか?」
どいつもこいつも綺麗な顔してやがるぜ。これは何か良いことあったのかね
だったら聞いて、いじって、わたしの話を聞かせてやろうじゃないか!
「よーし、そいじゃ行きますか!」
やれやれ、まったく
月曜日なのに機嫌悪くてどうするの?
〜 f i n 〜