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「本当にいいの?」
「はい、柊さん御一人に苦労させたくありませんから」
さらっと言うからこその本心。普通は逆なのだが、かがみにはそれが出来る俗に言う『イイ人』を家族内で1人、友人で1人知っている。
そしてその2人ともみゆきはまた違う魅力を持っていた。
「じ、じゃあ、お願い出来る?」
人に頼み事なんて慣れない為にどもってしまうかがみ。
かがみはいつも人に頼まれている側なのだ。
別にそれは性格から来るものだし、頼み事されるのは自分を頼りにしてくれてる証拠でもあるから口で言うほど嫌ではなかった。
でもこうして人を頼りにする自分もかがみには新鮮だった。
目の前の少女とは自分以上にしっかりしているのかもしれないのだから
「高良さん」
「はい?」
かがみは目の前の少女とは、今までのどの人とも違った関係を築ける気がしていた。
「これからもよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
そしてそれはみゆきの方も
ここから始まる
〜 f i n 〜