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「こなた、今日のご飯は?」
「野菜カレー。やっぱ夏は涼しく! だからね〜
なんか用?」
こなたはお玉をかき混ぜながらこっちを向いてくる。
オレは自分の携帯を見ながら用件を伝える。
「今日の20時からの番組な、小神あきらがシーックレットゲストだぞ」
「マジィ!? それまでに仕度を終わらせないと………、ってなんでシンそんなこと知ってんの? 公式に出てた?」
「さあな。飯待ってるから」
オレはこなたの追求を交わすと、ソファーに腰掛ける。
こういうのは公式って言うのか?
オレはオレ宛に送られてきたメールを見ながら考える。
『今日の『有頂天ドリル』っていう番組にシーックレットゲストででま〜す☆
シンせんせい!ぜひぜひ見てぷり〜ず☆
P.S.
感想もよろしこ〜』
感想があるほど出番があるのか?
ひょっとしたら、ビデオ予約をして何回も見直さなきゃいけないかもしれないな
「出来たよ〜お父さんとゆーちゃん呼んできて〜」
こなたの急かす声につられてふと時計を見ると開始5分前。
オレは立ち上がって家族の皆を呼びに行く。
今日のご飯時の会話にあきらの事が上るのは確実だろう。
〜 f i n 〜