6
「皆に、みゆきに、助けてもらってたのに、結局ダメだった…なにも変えれなかった」
「そんなことありません!」
日々を過ごそうとされていました
去年はただ怒りに任せておられただけだったのに、今日はそれを抑えておられました
「きちんと進んでおられます」
私はシンさんに肩に手を掛けられ押し出されます。
「結果が出てないんじゃ意味ないだろ!!」
「いいえ」
私はゆっくりとシンさんの言葉にかぶりを振ります。
確かに世の中には結果が全てという考え方もありますし、私もそれを否定はしません
「これは経過を重視してもいいものです」
今日という日にシンさんは私と一緒になって遊びました。
それはとても重要なことなのです。
今度はシンさんを抱き寄せ、頭に手を乗せるとゆっくりと撫でます。
「諦めないで下さい」
迷惑だなんて思っていません
ちゃんと前に進んでおられます
だから絶対に乗り越えられます
「……うん」
貴方を信じていますから
「私はずっといます」
「うん」
私は貴方の恋人ですから
〜 F i n 〜