「ZZZZZ………」

 規則正しい寝息を立てているのは、この場の唯一の男、シン・アスカ。

 さすがに強い酒が効いたのか、その顔は自身の瞳の様に真っ赤だった。



「かぁいいね〜」

 つかさの言葉に誰も頷かない。

 頷くのを忘れているほど、シンの寝顔に食い入ってるのだ。

 未だにつっけんどんな態度を取ることも多いシン。

 しかし今の顔は童顔と元がいいのに、乙女フィルターがかかり、四人にとってはまさに天使の寝顔といえた。



「ってこなた、何してんのよ?」

 最初にこなたの様子に気付いたのはかがみだった。

 そんなかがみにこなたはいつもの顔で鼻息を一つ大きく吐いて、親指を立て一言。



「写メる☆」

「なっ!?」

「こなちゃん、ずる〜い」



 取めると思いきや、つかさ、かがみ、みゆきもテーブルに置いてある携帯を手に取る。



「ZZZZZ………」

 そんなドタバタが起きているにもかかわらず、眠り続ける、『元』スーパーエース。



 そして



「じゃあ、行くよ? せ〜の」



 パシャ



 そしてその画像は四人の携帯内に大切に保存されることになる。



 成人の日の思い出として





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